モーター駆動の方式
2相モーターから出ているリード線は、4本 と 6本 があります。
違いは何でしたっけね? 動きから追ってみましょう
ステッピングモーターは、ステーターにローターを引き付けて回しています。
ざっくり言うと、ステーターは電磁石、ローターは永久磁石で構成されているので、ステーターの磁極を切り替えながらローターが進んで行くのですね。
こんなイメージ
どんどんステーターの磁極が切り替わって行ってますね。
ステーターは電磁石なので、電流の流れる方向で磁極が変わります。
一つを拡大してみると
こんな感じ
これは バイポーラ のモーター に
バイポーラのドライバ を接続したものです。(
バイポーラステッピングモータ)
スイッチ1群と2群を切り替えると、電流の流れが変わって磁極が反転するよね。
「スイッチの切り替え制御は複雑だし使用部品も多いから、コイルを2つ巻けば簡単に済むんじゃない?」
と、なると
こうなりますよね。
これは ユニポーラのモーター に ユニポーラのドライバ を接続したものです。(
ユニポーラステッピングモータ)
絵は1相だけど、2相だと倍
そう、リード線は 4本(バイポーラ)と 6本(ユニポーラ)出てくる。
時々、6本のモーター線に4本だけ接続しているケースを見掛けるよね。
あれは、ユニポーラのモーターにバイポーラのドライバを繋いだもの。
試しに持ってきてみよう。
これは
ユニポーラのモーター に バイポーラのドライバ を繋いだもの。
片側のコイルだけを使って、動かしてるよね。この繋ぎ方が ハーフコイル接続だ。
もちろん真ん中の AC を浮かせて、Aー/A で繋ぐこともできるよ。その繋ぎ方が フルコイル接続 だ。
ハーフコイルは、モーター内に使わないコイルが余るだけで、モーターに書いてある定格電流をそのまま使えるけど、フルコイルはドライバからの出力を半分にしてあげなくてはならない。
実験や自作なら問題ないけれど、製造装置に組み込んでリリースする場合、フルコイルはまず使わない。(モーターに定格電流が記載されているのに、半分の電流にして下さいとか、事故の元だよね。
これを見て分かるように
バイポーラのドライバは、どちらのモーターも回せる
ユニポーラのドライバは、バイポーラのモーターは回せない
また、イメージはスイッチが描いてあるけれど、実際はトランジスタが内蔵されていて、パルスを貰うたびに、ドライバが上手いことやってくれる。