ステッピングモータドライバの動作原理について
ステッピングモータドライバは、ステッピングモータを制御するための電子回路です。ステッピングモータは、一定の角度(ステップ角)ごとに回転するように設計されたモータであり、ステップと呼ばれる角度単位で制御されます。
ステッピングモータドライバの動作原理は次のような手順で機能します。
(写真の由来:
Leadshine デジタルステッピングドライバ 3DM883 20-74VDC 0.5-8.3A (3相 Nema 23、24、34 ステップモーターに適合))
制御信号の受信: ステッピングモータドライバは、制御信号を受け取ります。一般的には、パルス信号(クロック信号)と方向信号が使用されます。パルス信号はステップごとのクロックパルスであり、方向信号は回転方向を指定します。
パルス信号の処理: ドライバは、受け取ったパルス信号を処理します。パルス信号の周波数やパルス幅に応じて、モータの回転速度やステップ角が決定されます。
パワーアンプの制御: ステッピングモータは、モータドライバの内部に搭載されたパワーアンプによって駆動されます。ドライバは、パルス信号に基づいてパワーアンプを制御し、モータに適切な電流を供給します。
(写真の由来:
NEMA 17,23,24集積式ステッピングモータ用ドライバ1.5-4A 12-40VDC)
フェーズ制御: ステッピングモータは、複数のコイル(フェーズ)を持っており、電流の流れるフェーズによって回転します。ドライバは、パルス信号の変化に応じて適切なフェーズを選択し、モータの回転を制御します。一般的な方式としては、パルス信号の立ち上がりや立ち下がりに合わせてフェーズを切り替える「パルスドライブ方式」と呼ばれる方式があります。
ステップ角の制御: ステッピングモータは、一定のステップ角で回転します。ドライバは、パルス信号の数やパルス信号の周波数によって、モータが回転する角度を制御します。ステップ角は、モータの内部構造やドライバの設定によって決まります。
ステッピングモータドライバは、パルス信号を受け取り、パワーアンプを制御してステッピングモータを正確に制御します。この仕組みにより、ステッピングモータは一定のステップ角で正確な位置制御を実現することができます。