PM型ステッピングモータのトルクが小さい、体積が小さい理由は何ですか?

ranelte

2024年01月23日 16:05

PM型ステッピングモータのトルクが比較的小さく、体積も小さい理由は以下のような要素があります:

パーマネントマグネットの使用: PM型ステッピングモータは、内部にパーマネントマグネットを使用しています。パーマネントマグネットは比較的小さなサイズでありながら、強力な磁力を持つため、小型化に貢献します。しかし、パーマネントマグネットの磁力は限られており、そのためにモータのトルクも制限されることがあります。

「写真の由来:Φ42x38mm PM型ステッピングモーター ギヤ比50:1 平行軸ギアボックス付

コイルの巻数と割り当て: PM型ステッピングモータでは、コイルの巻数と割り当てがトルクに影響を与えます。一般的に、コイルの巻数が多いほどトルクは増加しますが、その一方でモータの体積も大きくなります。小型化を重視する場合、コイルの巻数や割り当てを制限してトルクを犠牲にすることがあります。

磁気回路の効率: PM型ステッピングモータは、磁気回路の設計によってトルク特性が決まります。小型化を目指す場合、磁気回路の設計が効率的でない場合があり、その結果としてトルクが小さくなることがあります。トルクを最大化するためには、磁気回路の設計において最適なバランスを見つける必要があります。

「写真の由来:Φ27x30.8mm PM型リニアステッピングモータ ノンキャプティブ 0.46A ねじリード1mm/0.039" 長さ120mm

熱効果: 小型化を図ると、モータ内部の熱の排出が困難になる可能性があります。熱がモータ内部に蓄積すると、モータの性能が低下し、トルクが減少することがあります。そのため、小型のPM型ステッピングモータでは、熱効果を考慮して設計されることがあります。

これらの要素により、PM型ステッピングモータは一般的に小型であり、比較的低いトルクを持つ傾向があります。ただし、特定のアプリケーションにおいては、小型化や低トルクが要求される場合もあります。