リニアステッピングモータの種類とそれぞれの特徴

ranelte

2025年03月06日 14:58

リニアステッピングモータは、ステッピングモーターの一種であり、直線運動を行うために用いられます。主なリニアステッピングモータの種類とそれぞれの特徴は以下の通りです:

1. 1相励磁リニアステッピングモータ:
- 1つのコイルを励磁する方式で、簡単な構造と制御が特徴です。一方向のみの動作を行います。精密な位置決めが難しいため、一般的には精密な位置決めが必要なアプリケーションでは使用されません。


「写真の由来:NEMA 11 エクスターナルリニアステッピングモータr 1.0A 11E13S1004HD5-150RS 0.05Nm ねじリード 5.08mm(0.2") 長さ 150mm

2. 2相励磁リニアステッピングモータ:
- 2つのコイルを励磁する方式で、1相よりも精度が向上しています。2つのコイルを交互に励磁することで、スムーズな直線運動を実現します。精密な位置決めが可能であり、一般的に使用されるタイプです。

3. 3相励磁リニアステッピングモータ:
- 3つのコイルを励磁する方式で、更なる精度とスムーズな運動を実現します。3相制御により、より高いトルクや速度を実現できます。高性能な直線運動が必要なアプリケーションに使用されます。


「写真の由来:NEMA 11 ノンキャプティブリニアステッピングモータ 11N18S1004FD5-200RS 1.0A 0.12Nm ねじリード 1.27mm(0.05") 長さ 200mm

4. 開ループ型リニアステッピングモータ:
- ポジションセンサーなどのフィードバック機構がないタイプで、位置決めにおいて一定の制約があります。簡易な制御が可能であり、コストが低いため、一部のアプリケーションで使用されます。

5. 閉ループ型リニアステッピングモータ:
- フィードバック機構を備えており、位置決め精度が高いタイプです。位置情報をリアルタイムでフィードバックすることで、精密な位置決めやトルク制御が可能となります。

リニアステッピングモータは、直線運動を必要とするさまざまなアプリケーションで使用されています。適切なタイプのリニアステッピングモータを選択することで、高精度な位置決めやスムーズな運動を実現し、さまざまな産業分野で利用されています。