3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング

2018年07月10日

今回は、既存製品にアフターパーツを取り付けるために、3Dスキャナ・ソフトウエア・3Dプリンタを使用したワークフローをご紹介します。まずはアイデアスケッチからインダストリアルクレイを使って立体造形のクレイモデルを制作し、3Dスキャナでスキャニングするところまでをご紹介します。

●スキャニングするまでのワークフロー
アイデアスケッチ
オリジナルの状態をスキャニング
クレイモデリング 下地づくり
ピン角づくり
フィレット
スキャニング
●使用したインダストリアルクレイ
・トゥールズインターナショナル インダストリアルクレイ
プロダクトデザインなどの立体造形の開発・検討に使用される専用の粘土。指定温度の45℃/60℃に加温することで軟らかくなり造形することができます。熱湯で温めながら軟らかくしました。

●使用したスキャナ
・Geomagic Capture®
カメラ式のスキャナで精度が高く、さまざまな用途に使える特徴があります。

●使用した既存製品(フロントバンパー)

3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング

1.アイデアスケッチ
複数のアイデアを出して、クレイモデリングするデザインを一つに絞ります。
3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング

3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング

2.オリジナルの状態をスキャニング
パーツを取り付ける前の下地の状態をデジタルデータにするため、スキャニングします。あとでクレイを持った後、オリジナルのデータとの差分でクレイ内側の形状を得ることができます。

3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング


3.クレイモデリング 下地づくり
クレイが後に剥がれてしまわないように、薄く強く押し付けながら下地を作ります。
ある程度の大きさになるまで、空気が入らないようにクレイを盛り付けます(Nema 17ステッピングモーター)。
3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング


4.ピン角づくり
クレイを盛り付け終わったら、専用のクレイシェイパーを使って削っていきます。
削りと盛りを交互にしながら平らな面にしていきます。
後の制作で一定幅のフィレット加工がしやすいように、ピン角の状態(角と角で構成されている)にします。

3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング
5.フィレット
ピン角の状態が作れたら、一定幅のフィレット加工します。
周りの形状に馴染んできました。
3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング

6.スキャニング
クレイモデリングが完了したら、デジタルデータ化するために3Dスキャナでスキャニングします。
Geomagic Capture® を使ってクレイモデリングを測定します。
カメラ式の測定機を使用しているので精度の高くきれいなデータをスキャニングすることができました。



Posted by ranelte  at 16:14 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

カテゴリ
過去記事
最近のコメント
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 

プロフィール
ranelte
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
オーナーへメッセージ

削除
3Dスキャナーを使ったものづくり その①クレイモデリング
    コメント(0)