最新金属3Dプリンターの選び方

2021年09月23日

金属3Dプリンターは色々な国から様々な方式で発売されております。どのメーカー、どの方式を選ぶかによってできること(造形品)が違っていたり、使いやすかったり、使いにくかったりします。

目で確認することが1番大事な事ではありますが、その前に必要な情報があるかと思います。

金属3Dプリンターが注目される昨今、正しい情報を得ることと、どこに注目すべきかを知っている方がよいと思います。

今知っている金属3Dプリンタ-メーカー51社の最新更新しながら少しづつ説明いたします。

EOS

1989年、ドイツのミュンヘンにDr.Hans J Langerにより設立されました。精度、スピード、品質、コストの最善のバランスを追求した製品開発、製造機器としての3Dプリンターを追い求めるその姿勢は、十分時間をかけて検証した上で新製品や新機能をリリースしますので、安心して使える金属3Dプリンターとして定評があります。

1993年にEOS社と株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズと販売代理店契約を結び、日本国内で160台以上の装置が導入されております。

ラインナップはM100、M100 Dentalの小型機と、M290という中型機、そしてM400、M400-4という大型機になっています。パラメーターはブラックボックスになっていますが、リリースされた金属に対し最適なパラメーターを提供していただけるため初心者でも金属を溶融することが可能です。またパラメーターをオープンにするエディッターを購入することにより、パラメーター開発もできます。また、カメラによる造形状況の監視やレーザーパワーモニタ、およびレポート出力により品質管理用データの提出が可能になっています。

株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズではEOSのコンサルティング部門「AdditiveMinds」を立ち上げユーザーの製造プロセスや要求品質に応じたAMの適応方法の提案と、品質管理体制の確立の支援を行っている。

海外製品の保守点検には非常に懸念がありますが、株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズでは20年以上の実績を持っており、その点についても安心である。

世界一のシェアを持つのは設備の信頼性も、サービスの体制にもあるのかもしれない。

GE Concept-Laser

Concept-Laserは2000年設立されました。2016年にGEに買収され2019年には日本で三菱商事テクノス株式会社と業務提携を開始し、日本における総代理店になるニュースが流れました。
本社はドイツ・リヒテンフェルスにありますが、工場も増設し急成長している会社です。

現在Concept-Laserは、GEアジテーションテクノロジーセンター(ATC)と共に、GEの3Dプリントジェットエンジンの部品など、航空宇宙や自動車などの産業を進歩させる新しい造技術の開発に協力しています。

金属3DプリンターのラインナップはMlab cusing / Mlab cusing R、Mlab cusing 200Rという研究開発用途で使い勝手の良い小さめのサイズのから、M1 cusing、M2 cusing / M2 cusing Multilaserの中型サイズ、そして世界最大の金属3Dプリンター(パウダーベッド方式)XLINE 2000Rがあります。

パラメーターはフルオープンになっておりますので、材料開発、パラメーター開発が思う存分楽しめる機種になっています。また段取りもしやすい機種だと認識しています。

レーザーの当て方に特徴があり、造形品は格子模様になります。

GEの手が入り品質の向上もかなり進んでいます。

SLM Solutions

SLM Solutions社は、1863年に創業され、1957年より、ドイツリューベックに本社を置き、レーザ粉末焼結積層造形(SLM)方式を自社で開発製造販売し全世界に向けて出荷しています。

日本では愛知産業株式会社が総代理店をしています。

SLMの特徴はメルトプールの状況を可視化し溶融部で生成される熱照射のデータを記録、造形プロセスパラメータの開発のための検証が可能だったり、安全性の担保が必要な部品造形プロセスでは異常に繋がる変則的な溶解の解析データとして活用できたり、レーザー出力の設定値と実測値を連続的に計測し、品質管理記録もとることが出来ます。また、パウダーの一層毎に品質を検証し記録するシステム。パウダーベッドの状態を監視し造形時の造形を記録し、造形物の変形による装置損傷を防ぐ事が可能。コーティング上の起こりうる異常を検出します。

量産に向けたバリデーション、エビデンスが可能な金属3Dプリンターとなっています。

ラインナップはSLM125という研究開発用および小部品造形用、SLM280、SLM280PSという中型機、SLM500、SLM800という大型機があります。SLM125以外はマルチレーザーが搭載できますので造形効率も非常に高いものをもっています。

しかし、上級者向けという表現が正しいのかわかりませんが、ある程度パラメーターの知識を持ってから使う方が良いとされています。その理由は「各種金属材料に適したパラメータをユーザにて設定することが可能です。」と記載されているところです。パラメーターはフルオープンですのでユーザーにてパラメーターを作成し使いますので、同じ設備を持っていてもその会社ごとに冶金特性が変わる可能性が高いですから、企業間での融通は難しいかもしれません。

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Posted by ranelte  at 16:23 │Comments(0)

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